公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長（TRI客員研究員）の金丸眞一先生らがまとめた、TRI支援案件である鼓膜再生治験に関する論文に、TRI センター長である川本篤彦、医療開発研究グループの尾前薫が、共著者として掲載されました。

今回掲載されたのは、TRIで支援した「NPC-18とFBG-18を用いた鼓膜再生療法に関する第III相試験」に関する論文であり、再生治療の有効性と安全性の評価結果について記載しています。
Auris Nasus Larynxに掲載されました。

bFGF、ゼラチンスポンジ及びフィブリン糊を用いた鼓膜再生療法は、金丸眞一先生が考案し、TRIの支援の下、国立大学法人 京都大学医学部附属病院、学校法人 慶應義塾大学病院、公益財団法人先端医療振興財団 先端医療センター病院（現 神戸市立医療センター中央市民病院）が医師主導治験を実施しました。
本治験によって、ノーベルファーマ株式会社が「鼓膜穿孔」を効能・効果とした薬剤として、bFGFとゼラチンスポンジをセットにし「リティンパ（R）耳科用 250μgセット」として2019年9月20日に製造販売承認を取得しています。

なお、海外において「鼓膜穿孔」を効能・効果として、本剤が承認されている国及び地域はありません。


How to cite this article:
Kanemaru SI, Kanai R, Omori K, Yamamoto N, Okano T, Kishimoto I, Ogawa K, Kanzaki S, Fujioka M, Oishi N, Naito Y, Kakehata S, Nakamura H, Yamada S, Omae K, Kawamoto A, Fukushima M.
Multicenter phase III trial of regenerative treatment for chronic tympanic membrane perforation.
Auris Nasus Larynx. 2021 Mar 24:S0385-8146(21)00065-1.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33773851/
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2020年2月18日　広報
TRIニュースレター2020年冬号を発行しました。世界初の鼓膜再生治療を特集しています。
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2019年10月7日　TRIニュース
【TRI支援研究】鼓膜穿孔を効能・効果とした初の治療薬「リティンパ」が製造販売承認を取得しました。
（ニュースへ）

平成27年2月10日　記者提供資料
先端医療センター※における鼓膜穿孔患者を対象とした鼓膜再生療法の治験の実施について
（記事サイトへ）
※公益財団法人先端医療振興財団 先端医療センター病院（現 神戸市立医療センター中央市民病院）

＜ Collaborations with Nature ＞
Eardrum regeneration: membrane repair
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Regenerative fix is music to the ears　（記事サイトへ）