2025.07.01
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【論文】保存期慢性腎臓病患者を対象とした臨床研究-ダルベポエチン アルファ製剤低反応に関する検討-(BRIGHTEN研究)のサブ研究に関する論文が、TRI医学統計グループの鍵村達夫を共著者としてCureus誌に掲載されました。

一般社団法人 PeDAL及び京都大学地域医療システム学講座の清水さやか先生らがまとめた、保存期慢性腎臓病患者を対象とした臨床研究-ダルベポエチン アルファ製剤低反応に関する検討-(BRIGHTEN研究)のサブ研究に関する論文が、TRI医学統計グループの鍵村達夫を共著者としてCureus誌に掲載されました。
BRIGHTEN研究は、ダルベポエチン アルファ製剤が投薬された保存期慢性腎臓病患者を対象とした観察研究です。本サブ研究は、BRIGHTEN研究にて収集されたデータを使用し、平均赤血球容積(MCV)が慢性腎臓病患者における鉄欠乏を予測できるかどうかを検討するために実施したものです。その結果、鉄貧血の有無に対するMCVの値によるROC曲線のAUCは0.55、12週前からのMCVの変化量でも0.52であり、MCVの値およびその推移が保存期慢性腎臓病患者の鉄欠乏を十分に予測できないことを示しました。

TRIはBRIGHTEN研究のプロトコル開発支援、データセンター、スタディマネジメント、統計解析において支援を行なっており、BRIGHTEN研究験に続く本サブ研究では統計解析の面で支援を行ないました。

Sayaka Shimizu, Tatsuo Kagimura, Shoichi Maruyama, Ichiei Narita. Mean Corpuscular Volume Is Not a Reliable Predictor of Iron Deficiency in Patients With Chronic Kidney Disease: A Post-Hoc Analysis of the BRIGHTEN Trial. Cureus. 2025 Apr 28;17(4):e83159. doi: 10.7759/cureus.83159.

URL:https://www.cureus.com/articles/358125-mean-corpuscular-volume-is-not-a-reliable-predictor-of-iron-deficiency-in-patients-with-chronic-kidney-disease-a-post-hoc-analysis-of-the-brighten-trial#!/