2025.06.05
ニュース
【論文】日本人慢性維持透析患者を対象とする研究(LANDMARK研究)のサブ研究について、TRIの鍵村達夫、山川茜を共著者としてCKJに掲載されました。

昭和医科大学医学部  齋藤友広先生、昭和医科大学藤が丘病院 溝渕正英先生らがまとめた、日本人慢性維持透析患者を対象とする研究(LANDMARK研究)のサブ研究に関する論文が、TRI 医学統計グループの鍵村達夫、山川茜を共著者としてClinical Kidney Journal誌に掲載されました。
LANDMARK研究は、日本人慢性維持透析患者を対象とした大規模な無作為化比較試験でした。本サブ研究は、LANDMARK研究にて収集されたデータを使用し、透析患者に対するスタチンの投与と血清リン酸塩の血中濃度が心血管イベントの発生に与える影響を明らかにすることを目的として実施したものです。血清リン酸塩濃度を時間依存性共変量としたcox回帰の結果、透析患者に対するスタチンの投与は、心血管イベントや全死亡イベントの発生を防ぐことに寄与しないことが示されました。

TRIはLANDMARK試験のプロトコル開発支援、データセンター、スタディマネジメント、統計解析において支援を行なっており、LANDMARK試験に続く本サブ研究では統計解析の面で支援を行ないました。

Saito T, Mizobuchi M, Yamakawa A, Kagimura T, Ogata H, Fukagawa M, Hirakata H, Akizawa T, Honda H, LANDMARK Investigators and Committees, Association of serum phosphate levels and statin use with cardiovascular events in Japanese patients on chronic haemodialysis: a post-hoc analysis of the LANDMARK trial, Clinical Kidney Journal, 2025;, sfaf151, doi:10.1093/ckj/sfaf151

LANDMARK試験に関する過去の掲載内容
URL:https://www.tri-kobe.org/news/detail/id=500