2024.06.25
ニュース
【論文】新規アルミニウム蛍光プローブの開発研究について、TRIの萩森奈央子を共著者としてAnalytica Chimica Actaに掲載されました。

 
アルミニウムは土壌に含まれており、それが食物などを通して生体に蓄積することからその影響が懸念されています。本研究では低分子の蛍光性ピロン化合物をベースにAl3+の配位部位としてジメチルマロネートを導入することによりAl3+選択的蛍光プローブPSPの開発を行いました。PSPは適度な水溶性を示し、癌ヒト乳がん細胞(MDA-MB-231)ならびに水生生物を用いた蛍光イメージングにより、生体内に蓄積したAl3+を感度よく検出できることが明らかとなりました。本研究は、武庫川女子大学、神戸薬科大学、埼玉大学、京都大学との共同研究により行われました。

Fumiko Hara, Naoko Mizuyama, Takeshi Fujino, Ashok Kumar Shresth, Thenuwara Arachchige Omila Kasun Meetiyagoda, Shinya Takada, Hideo Saji, Takahiro Mukai, Masayori Hagimori

Development of a water-soluble fluorescent Al3+ probe based on phenylsulfonyl-2-pyrone in biological systems

Analytica Chimica Acta
Volume 1299, 22 April 2024, 342436

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S000326702400237X

https://doi.org/10.1016/j.aca.2024.342436

Analytica Chimica Acta IF:6.9(2023-2024)