2024.06.25
ニュース
【論文】[抗菌活性を有する蛍光物質の開発]について、TRIの萩森奈央子を共著者としてMoleculesに掲載されました。

 
近年、感染症の診断と治療を両立する材料の開発が期待されています。本研究では、2-(メチルスルフィニル)ナフト[2,3-d]チアゾール-4,9-ジオンと各種アミンより蛍光性ナフト[2,3-d]チアゾール-4,9-ジオン誘導体を合成し、それらの光物性およびブドウ球菌族に対する抗菌活性を評価しました。チオモルホリン基または4-メチルピペラジン基を有するナフト[2,3-d]チアゾール-4,9-ジオン誘導体は、黄色ブドウ球菌、MRSA、表皮ブドウ球菌に対して強い抗菌活性を示しました。これらの結果は、今後、抗菌活性を有する新たな蛍光色素の開発につながると考えられます。本研究は、武庫川女子大学、大阪産業技術総合研究所との共同研究により行われました。

Masayori Hagimori, Fumiko Hara, Naoko Mizuyama, Shinya Takada, Saki Hayashi, Tamami Haraguchi, Yoshiro Hatanaka, Toshihiro Nagao, Shigemitsu Tanaka, Miki Yoshii, Miyako Yoshida

Synthesis and photophysical characterization of fluorescent naphtho[2,3-d]thiazole-4,9-diones and their antimicrobial activity against Staphylococcus strains

.Molecules 2024, 29(12), 2777

DOI: https://doi.org/10.3390/molecules29122777

Molecules IF:4.2(2023-2024)