- 2023.06.27
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- 【論文】TRIの尾前薫が共著者となった、脳梗塞に対する、ヒト末梢血単核球を用いた新しい細胞療法の作用機序を明らかにした論文がNeurotherapeutics誌に掲載されました。
新潟大学脳研究所脳神経内科学分野 大津裕(専任助教)、畠山公大(助教)、金澤雅人(准教授)らの研究グループは、岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野下畑享良(教授)、神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター尾前薫(TRI専門職)、LHS研究所福島雅典(代表理事)と共同研究を行い、脳梗塞に対するヒト末梢血単核球を用いた新しい細胞療法の作用機序を明らかにしました。
末梢血液中には、単核球という細胞が存在し、脳梗塞後の病態に関与します。今回、ヒト由来の単核球に、薬剤を用いない簡単な刺激を行い脳梗塞ラットに投与すると、脳梗塞後遺症が大幅に改善することを明らかにし、またその作用機序を解明しました。本発見は、脳梗塞の画期的な治療法につながるものと期待されます。
TRIは本研究において、研究の進捗管理、データの分析等の研究開発支援を担当しました。
■論文情報
Otsu Y, Hatakeyama M, Kanayama T, Akiyama N, Ninomiya I, Omae K, Kato T, Onodera O, Fukushima M, Shimohata T, Kanazawa M. Oxygen-Glucose Deprived Peripheral Blood Mononuclear Cells Protect Against Ischemic Stroke. Neurotherapeutics. 2023 Jun 19. doi: 10.1007/s13311-023-01398-w. Epub ahead of print. PMID: 37335500.
本研究に関する詳細は、新潟大学からのプレスリリース(PDF資料)、新潟大学Webサイトをご参照ください。
【新潟大学脳研究所】https://www.bri.niigata-u.ac.jp/research/result/001965.html