2023.04.07
ニュース
【論文】脳卒中回復期患者に対する機能的電気刺激装置を用いたリハビリテーションの歩行能力改善に関する医師主導臨床研究(RALLY Study)の結果が、TRIの竹綱正典、金田秀昭、松尾みゆき、小島伸介を共著者として、Journal of Clinical Medicineに掲載されました。

 
RALLY Studyは、脳卒中回復期の片麻痺による歩行不安定な患者に対して、機能的電気刺激装置(FES)を治療的に使用することにより、歩行能力および下肢機能の改善効果の程度を検討することを目的として、全国30施設で実施された多施設共同無作為化比較試験(特定臨床研究)です。
本研究の結果から、Primary endpointである6分間歩行距離において、FESを用いたリハビリを受けた患者群と、(FESを用いない)通常のリハビリを受けた患者群の間で有意差はみられませんでした。今後、電気刺激の条件等を更に検討する必要があることが示唆されました。

TRIは本研究において、プロトコル開発支援、データセンター、スタディマネジメント、統計解析を担当しました。

How to cite this article:
Matsumoto S, Shimodozono M, Noma T, Miyara K, Onoda T, Ijichi R, Shigematsu T, Satone A, Okuma H, Seto M, Taketsuna M, Kaneda H, Matsuo M, Kojima S and the RALLY Trial Investigators.
Effect of Functional Electrical Stimulation in Convalescent Stroke Patients: A Multicenter, Randomized Controlled Trial. J. Clin. Med. 2023;12(7):2638; https://doi.org/10.3390/jcm12072638

関連URL:
https://www.mdpi.com/2077-0383/12/7/2638