2020.07.03
ニュース
【TRI支援案件】角膜上皮幹細胞疲弊症に対する再生医療等製品として培養自家口腔粘膜上皮シートが、厚生労働省から希少疾病用再生医療等製品の指定制度の対象品目に指定されました

光をもういちど

ひろさき LI 株式会社が開発を進めている、培養自家口腔粘膜上皮シート(開発名:TR9)について、角膜上皮幹細胞疲弊症に対する再生医療等製品として、厚生労働省から希少疾病用再生医療等製品の指定制度の対象品目に指定されたことをお知らせいたします。
ひろさきLI株式会社 News Release(ひろさきLI株式会社のサイトへ)

角膜上皮幹細胞疲弊症とは、黒目を覆っている角膜上皮の幹細胞が障害を受けたために新たな角膜上皮が供給されず、角膜が結膜上皮と結合組織で覆われてしまい視力が著しく低下する疾患です。広範囲に角結膜が障害された両眼性の角膜上皮幹細胞疲弊症に対しては有効な治療法がないのが現状です。
TR9 は、患者さん自身の口腔の粘膜上皮細胞を羊膜上で培養し作製する「培養自家口腔粘膜上皮シート」であり、本シートを患部に移植することで異常な角結膜を再建し、目の表面を正常に近い状態に導くことが期待できます。 

角膜上皮幹細胞疲弊症に対する治療法の開発に向けて、ひろさきLI株式会社では、京都府立医科大学眼科が開発した再生医療技術を導入し、同大学で実施された医師主導治験のデータを基にした製造販売承認申請の準備が進められています。
TRIでは、再生医療製品開発室と共に本研究のサポートをさせて頂いております。このような患者さんの希望につながる画期的な治療法の開発に携われることは、私たちにとっても大変嬉しい事です。今後も本研究のサポートを全力で進めてまいります。


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