2020.01.08
ニュース
【TRI支援案件】国立精神・神経医療研究センター病院にて神経難病「多発性硬化症」に 対する医師主導治験(前期第二相試験)を開始しました

TRIが医師主導治験の準備を支援してまいりました神経難病である多発性硬化症(MS, Multiple sclerosis)患者を対象とする経口治験薬OCH-NCNP1の医師主導治験(前期第二相試験)が、国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)病院において開始されましたことをお知らせいたします。

OCHは、NCNPの山村隆特任研究部長らのグループが、海綿に寄生する細菌が産生する糖脂質α-ガラクトシルセラミド(α-GalCer)の構造を修飾して創製した化合物で、Th1サイトカインの作用に抑制的に働くTh2サイトカインを、α-GalCerに比べ優位に誘導し、Th1サイトカインの過剰な作用が発症原因となる慢性疾患の炎症を是正することが期待されています。
 今回、OCH-NCNP1の有効性を評価するためのプラセボ対照ランダム化二重盲検試験の前期第二相(Ⅱa試験)をNCNP病院にて実施することになりました。治験薬は経口剤で週1回内服し、6か月間治験薬を服用し、有効性及び安全性の検討を行います。

TRIは、本医師主導治験において、引き続き統計解析やEDCシステム*等構築等を通じて鋭意支援してまいります。

詳しくは、国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)、NCNP多発性硬化症センターのウェブサイトをご参照ください。
 ・ 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)
 ・ 多発性硬化症に対する医師主導治験のご案内
 ・ 多発性硬化症の患者さんへー治験への参加のお願いー


※本治験は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)難治性疾患実用化研究事業 (2018年度~2020年度)の支援によって行われています。
*EDCシステム:eClinical Base(eClinical Baseに関するウェブサイトへ
 

 



関連記事はこちら

TRI NEWS【TRI支援案件】国立精神・神経医療研究センターとEAファーマ株式会社がグローバルライセンスを締結しました。
(TRIニュースへ)