臨床研究でご使用の場合
ABC認知症スケールを用いた認知症の重症度を評価する方法として、13項目の素点を「単純合計した値を使う方法」と「TDD(3次元距離解析法)という3つのベクトル和を使用する方法」があります。
TDDは、認知機能・行動心理症状・日常生活動作の各スコアを総合して評価するための解析方法です。 単純合計した値を使う評価よりもTDDの方がより正確に評価できるため、治験・臨床研究などではTDDの使用を推奨しております。
(例)認知機能と行動心理症状の低下があった際、単純合計では相殺されて変化を確認しづらくなるが、TDDでは変化をとらえられる
13項目の素点を単純合計する方法
TDDを行う
13項目の素点を3次元距離解析する方法
TDDによる評価方法は、共同研究機関も出願人に加えた特許(特許第6515426号)を取得、特許協力条約に基づく国際出願(WO2018/062366)も実施ております。
TDDをご利用の場合は実施許諾料が発生いたしますので、申し込みフォームより、臨床研究に使用した旨をご記入ください。
(注意事項)
- 本スケールは、約1300例を対象とした臨床研究によって妥当性研究を実施し、各質問と挿絵が認知症の重症度を判別できると結論付けました。
そのため、本スケールを改変すると統計学的な評価結果を再現することができないため、文言・挿絵の改変・削除等を行わずにご使用ください。 - ABC認知症スケールは「電子版」と「印刷版」をご用意しております。いずれの形態でも、下記4点を含みます。
ABC認知症スケール評価セット 送付内容
- Umeda-Kameyama Y, Mori T, Wada-Isoe K, Mori T, et al. The development of a novel convenient Alzheimer’s disease assessment scale, the ABC Dementia Scale, using item response theory. Geriatrics & Gerontology International, (Seq. 2018 accepted for publication)
- Kikuchi T, Mori T, Wada-Isoe K, Umeda-Kameyama Y, et al.: A Novel Dementia Scale for Alzheimer’s Disease. J Alzheimers Dis Parkinsonism, 8:2 (2018).
- Mori T, Kikuchi T, Umeda-Kameyama Y, Wada-Isoe K, et al. ABC Dementia Scale: A Quick Assessment Tool for Determining Alzheimer's Disease Severity. Dement Geriatr Cogn Dis Extra, 8(1):85-97 (2018).
ABC認知症スケール担当
〒650-0047 神戸市中央区港島南町1-5-4
E-mail:abc_scale(あっと)tri-kobe.org