これまでの認知症評価
認知症の重症度の評価は、認知機能、行動・心理症状、日常生活動作などを総合的に評価して判断する必要があります。
しかし、これらの症状を評価する神経心理学的検査はそれぞれの分野毎に使い分ける必要がある上に、これらの検査の実施には専門的な評価者訓練が必要な場合があります。
また、殆どの評価スケールが海外で開発されたものであり、日本語版を翻訳等に十分に配慮して作成されていなかった可能性があります。
そこで、アルツハイマー型認知症診療時に専門医のみならず、非専門医及び医師以外の医療従事者でも10分程度の短時間で簡便に評価できるスケールとして本邦で新しいスケールを開発しました。