新着情報

【論文】「次世代医療基盤法に基づく非構造化電子カルテ情報を用いた生存アウトカム再構築の実現可能性:非小細胞肺がんに対するアテゾリズマブ治療の後ろ向きコホート研究」について、岡本里香(TRI 学術研究支援室・医療開発研究グループ・デジタルイノベーショングループ所属)が共著者として、Drugs – Real World Outcomes 誌に掲載されました。

山口大学院医学系研究科・医学部附属病院 AIシステム医学・医療研究教育センター 中津井雅彦先生が筆頭著者として、一般社団法人ライフインテリジェンスコンソーシアム(LINC)PJ-HEROによる非小細胞肺がん患者に対するリアルワールドデータ活用研究に関する論文に、TRI学術研究支援室・医療開発研究グループ・デジタルイノベーショングループ所属の岡本里香が共著者としてDrugs – Real World Outcomes誌に掲載されました。

本研究は、次世代医療基盤法に基づき収集された仮名加工医療情報を用いて、非小細胞肺がんに対するアテゾリズマブ治療例を抽出し、OAK試験の日本人サブグループに類似した患者集団を再構築できるかを検討したものです。また、電子カルテの非構造化テキストから、訓練された抽出者による診療録レビューを通じて、無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)の評価を行いました。

解析対象は75例で、PFS中央値は3.5か月(95%信頼区間:2.3–8.9か月)であり、OAK試験日本人サブグループで報告された4.2か月(95%信頼区間:2.8–4.4か月)と概ね比較可能な結果でした。一方、OS中央値は未到達であり、転院後の追跡が十分に把握できないことが影響した可能性が示されました。

本研究により、リアルワールドデータに含まれる電子カルテ非構造化テキストからPFSを抽出し、臨床試験に近い有効性評価を行える可能性が示されました。今後、改正法に基づくNational Database等との連結により、OS評価の精度向上や外部対照群の構築への応用が期待されます。

令和5年度科学研究費助成事業 基盤研究(C)「電子カルテ情報によるリアルワールドデータを用いた病態進行を予測するAIの開発」の研究分担者、及び一般社団法人ライフインテリジェンスコンソーシアム(LINC)PJ-HEROのメンバーとして研究に参画しました。

著者:Masahiko Nakatsui, Yosuke Nishida, Suguru Nozue, Yukinori Sakata, Mie Azuma, Rika Abe, Rika Okamoto, Yuki Nakagami & Yasushi Okuno

タイトル:Feasibility of Reconstructing Survival Outcomes from Unstructured Electronic Medical Records under Japan’s Next-Generation Medical Infrastructure Act: A Historical Cohort Study of Atezolizumab in Non-small Cell Lung Cancer.

書誌名:Drugs‐Real World Outcomes. 23 July 2026

DOI:10.1007/s40801-026-00570-w

URL:https://rdcu.be/fvJuF

Springer Nature link:https://doi.org/10.1007/s40801-026-00570-w

新着情報一覧に戻る

お問い合わせはこちら