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【論文】順天堂大学 青木良輔先生らがBRIGHTEN研究のサブ研究として実施した、赤血球造血刺激因子製剤に対する耐性は、糖尿病性腎症とは関連しているが、糖尿病そのものとは関連していないとする研究がTRI医学統計グループの鍵村達夫を共著者としてClinical and Experimental Nephrology誌に掲載されました。

慢性腎臓病(CKD)における赤血球造血刺激因子製剤(ESA)抵抗性は、糖尿病を含むさまざまな要因の影響を受ける。糖尿病はESA抵抗性と関連していると考えられてきたが、日本で行われたBRIGHTEN研究では直接的な相関は認められなかった。本研究は、糖尿病性腎症(DKD)の状態およびCKDの病期を分析することにより、糖尿病患者におけるESA抵抗性に寄与する要因を特定することを目的とした。

本研究では、BRIGHTEN試験の事後解析として、患者を糖尿病の有無(DM群と非DM群)に基づいて分類し、さらにCKDの病期およびDKDの有無によって層別化した。ESA抵抗性は、エリスロポエチン抵抗性指数を用いて評価した。その結果、DM群と非DM群の間で、ESA抵抗性に有意な差は認められなかった。しかし、糖尿病患者の中では、DKDを有する患者は、DKDを伴わない腎症(NDKD-DM)を有する患者と比較して、ESA抵抗性が高く、ダルベポエチンアルファ(DA)の投与量も多くなっていた。ESA抵抗性とDA投与量はCKDの進行に伴い増加し、特にCKDステージG4において、DKD群とNDKD-DM群の間で顕著な差が認められた。

糖尿病そのものはESA抵抗性と関連していなかったものの、DKDを呈する患者ではより高い抵抗性が認められ、ESA抵抗性は糖尿病そのものよりもDKDとより密接に関連していることが示唆された。これらの知見は、ESA反応におけるタンパク尿および炎症の役割を示唆しており、腎症のタイプに基づいた個別化された貧血管理戦略の必要性を示している。

TRIはBRIGHTEN研究のプロトコル開発支援、データセンター、スタディマネジメント、統計解析において支援を行なっており、BRIGHTEN研究験に続く本サブ研究では統計解析の支援を行ないました。

著者:Ryousuke Aoki, Keiichi Matsuzaki, Hitoshi Suzuki, Tatsuo Kagimura, Tadashi Sofue, Takashi Wada, Ichiei Narita, Yusuke Suzuki

タイトル:Erythropoiesis-stimulating agent resistance is associated with diabetic kidney disease but not with diabetes: a post hoc analysis of the BRIGHTEN study.

書誌名:Clinical and Experimental Nephrology, 2026 May;30(5):822-827.

DOI:10.1007/s10157-026-02881-2

URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42149340/

Springer Nature link:https://link.springer.com/article/10.1007/s10157-026-02881-2

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