わが国の医学界ではこれまで基礎研究が重視され、その発展のために莫大な資金と労 力が費やされてきました。その結果、わが国における基礎研究の水準は向上し、世界的に評価される成果も数多くあります。基礎研究を通じた普遍的真理の探求は科学の発達のために最も根源的な要素であり、その成果なくして医学の進歩はありません。しかしながら、基礎研究の成果を人類に還元するためにはヒトを対象とした評価が不 可欠です。

それにもかかわらず、わが国では臨床研究に投じられる人的・金銭的資源が限られ、先端医療の開発は欧米に大きく遅れています。また、欧米で第1選択薬として使われ ている医薬品でありながらわが国では未承認のものがある一方で、逆に実際に行われている治療法にも十分な検証がなされていないものさえあります。このようなわが国
における現状をよそにライフサイエンスを基盤とする創薬・臨床開発は一段と加速化しており、国際競争は益々激化しています。国民の健康を守り、国際競争に勝ち残るためには体系的な臨床研究実施体制の整備が急務です。

こうした中、ようやく平成 14 年に全国のトランスレーショナルリサーチ( TR )と臨床研究を総合的に推進することを目的に、臨床研究情報センター( TRI : Translational Research Informatics Center )研究事業は発足しました。
 
 
 
2002年10月 (公財)先端医療振興財団の先端医療センターの姉妹研究部として発足。文部科学省「トランスレーショナルリサーチの基盤整備事業」の委託を受け、神戸商工会議所会館に間借りして活動開始
2003年6月 現在の臨床研究情報センタービル完成。本ビル 4F にて臨床研究情報センター臨床試験運営部として正式に稼動開始
2004年8月 文部科学省「がんトランスレーショナルリサーチ事業」を受託
2005年4月 臨床研究情報センター研究事業に名称変更
2007年8月 文部科学省「橋渡し研究支援推進プログラム」を受託し、 全国の TR 拠点のサポートを開始
 
 
 
 
TRI 研究事業では、研究指導医、生物統計家、プロジェクトマネジャー、データマネジャー、システムエンジニア、知財専門家、毒性専門家などがチームを結成し、包括的に研究を推進・管理しています。 また、その活動資金は、文部科学省からの研究費、その他の公的資金、寄付金などによってまかなわれています。
 
 
 
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